脳卒中センター
脳卒中患者さんに対する救急診療を主目的とするセンターです。
外来診療
完全紹介予約制です。紹介状をお持ちの方は、お電話での外来予約を脳神経センターで受け付けます。
セカンドオピニオン外来
地域医療連携室にて、お電話で予約を受け付けます。脳動脈瘤、脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻および頚動脈狭窄症の患者さんを対象としています。
外来担当表
午後 | 戸根 | 戸根 |
診療医のご紹介
センター長 | 戸根 修 | 日本脳卒中学会専門医,日本脳神経外科学会専門医・指導医,日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医,東京医科歯科大学医学部臨床教授 |
センター長の自己紹介
2018年(平成30年)4月、青梅市立総合病院脳卒中センター開設に合わせて赴任致しました。それまでは武蔵野赤十字病院に30年間勤務し、1997年から血管内手術を手がけ、手術件数は約3000件に達しました。特に脳動脈瘤はその90%以上を血管内手術により塞栓術を行い良好な成績を得ています。2007年から、武蔵野赤十字病院脳卒中センターを運営し、脳神経外科・神経内科・救命救急科・リハビリテーション科の協働で、質の高い脳卒中診療を行うことが出来たと考えています。今回このような経験を生かし、脳神経外科・救急科・神経内科等の協力のもと、脳卒中センターの運営に携わらせて頂くことになりました。脳卒中の診療には多くの医療機関や施設をはじめ、多職種が協力して取り組む必要があると認識しています。少しでもお役に立てることを願っています。
診療内容
脳卒中センターは脳神経外科・救急科・神経内科等、多数の科や職種の協働で運営します。脳卒中患者さんを最短の時間で受け入れ、最善の治療を行う事が役割です。主な診療疾患は以下のとおりです。
1) 急性期脳梗塞:血栓を溶解するt-PA静注療法と、血管内治療による血栓回収治療を行います。t-PAは脳梗塞発症時刻から4.5時間以内に静注する必要があり、また血栓回収は発症から6時間以内に行う必要があります。当センターでは救急隊や医療施設からの直通電話(脳卒中ホットライン)を備え、脳卒中患者さんを最短時間で受け入れる体制を目指しています。
2) くも膜下出血・脳動脈瘤:脳動脈瘤を主として血管内手術(コイル塞栓術)により治療します。
3) 未破裂脳動脈瘤:くも膜下出血を未然に防止するため、主として血管内手術により治療します。バルーンカテーテルやステントを併用して、プラチナコイルで塞栓します。
4) 脳動静脈奇形:液体塞栓物質により可及的に塞栓し、サイバーナイフ併用で治癒を目指します。
5) 頚動脈狭窄症:脳梗塞を防止するため、ステントを使用して細くなった頚動脈を拡張します。
血栓回収治療
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1) | 2) |
1) 中大脳動脈が血栓で詰まって血液が流れなくなっている(血栓で詰まった部分:赤矢印)
2) 血栓回収で血流は著明に改善し、手足の麻痺と失語症が改善。
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3) | 4) |
3) 脳底動脈に血栓が詰まって血液が流れなくなっている(血栓で詰まった部分:赤矢印)。
4) 血栓回収により脳底動脈が流れ始め、意識が著明に改善。
脳動脈瘤塞栓術
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5) | 6) |
5) 脳動脈瘤(動脈のこぶ:赤矢印) 破裂すると、くも膜下出血を発症する。
6) プラチナコイルで詰める(塞栓術)と瘤は写らなくなる。
頚動脈ステント留置術
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7) | 8) |
7) 動脈硬化で出来たプラーク(紫)で頚動脈が細くなり、一部は潰瘍(赤)を形成。
8) ステントを挿入し、頚動脈の狭い部分や潰瘍が改善。