診療科のご紹介
東京都には合計28カ所(令和5年3月現在)の救命センターがありますが、西多摩二次医療圏(青梅市、羽村市、福生市、あきる野市、奥多摩町、瑞穂町、日の出町、檜原村)では当医療センターが唯一の救命救急センターとなります。日本救急医学会指導医施設に指定されています。
我々が担当する西多摩地区は広さが東京都の1/4強を占めていますが、ほとんどが山岳地帯であり人口は東京都の3%にあたる約39万人です。二次医療圏内に救急を担う急性期病院が少ない一方で、療養型病院・精神病院・高齢者施設が多いのが特徴です。また直近の救命救急センターまで救急車で30分以上かかるため、救急搬送において総合病院併設型である当センターへの依存が高くなっています。東京都内だけでなく埼玉県(入間郡名栗村、入間市、飯能市)や山梨県(北都留郡小菅村、丹波山村)からも救急車を受け入れています。コロナ感染症により一時的に減少した救急外来受診者数も令和3年度より回復し令和4年度は約17,000人の救急患者を扱い、約5,200台の救急車(3次対応:約900件)を受け入れました。
東京都の災害対策に当医療センターは積極的に参加しており、西多摩医療圏における災害対策拠点病院(地域中核病院)としての役割を担っています。行政と医療を結びつける役割としての災害医療コーディネーター業務も当医療センターが行っており、東京都や西多摩医療圏内の各市町村の災害担当者や地域内の医療機関と連携して地域の中で災害が発生した際の対応に関する体制を整えています。
東京DMAT、日本DMATの指定病院の機能も担っています。災害対応は組織としての働きが非常に重要であり、東日本大震災の際には当医療センターからもDMAT隊が現地に入り医療活動を行いました。
救急科が中心となり、救急車来院患者または他医療機関からの紹介患者の診療を行っています。
直接来院される患者さんの診療は原則として行っていません。診察を希望される方は、各診療科外来を受診してください。
救急科、内科、小児科、産婦人科が診療を行っています。脳卒中や整形外科等についても対応できる体制を整えています。
なお受診にあたり、下記の点を御留意ください。
重症度や緊急度、患者さんの状態により医師が診察順位を決定します。
*来院(受付)順位と診察順位は異なります。
*三次(救命)救急対応の救急車搬入を最優先とします。
*救急車搬入(二次救急)であっても患者さんの状態によって診察順位が下がり、お待ちして頂く場合もあります。
疾病・外傷の内容により専門処置が必要な場合、その対応ができないことがあります。
*診察後に他院を紹介することがあります。
*専門医診察をご希望の場合は、お近くの消防署か東京消防庁テレフォンサービス042-521-2323にお問い合わせ下さい。
精神科救急は行っていないため、精神科の診察は出来ません。
*精神科医診察をご希望の場合は、東京都精神科救急医療情報センター(ひまわり)03-5272-0303にお問い合わせ下さい。
電話による診療受付や相談は行っておりません。救急相談センター(#7119か042−521−2323)にお問い合わせ下さい。
*ただし、小児科受診希望と当医療センター産婦人科外来通院の方に対しては当直医が電話対応します。