市立青梅総合医療センター

がんゲノム医療

当院は、2025年3月に「がんゲノム医療連携病院」に指定されました。

がんゲノム医療について

がんゲノム医療は、がん細胞に起きている遺伝子の変化を調べ、患者さん一人ひとりの特徴に合わせた治療を行う医療で、そのために行う検査をがん遺伝子パネル検査と呼びます。この検査でがん細胞のゲノム情報を詳細に解析することで、個々の患者に適した治療法の選択が可能になります。

当院では、がん薬物療法専門医、臨床遺伝専門医、認定遺伝カウンセラーなどの専門職種が連携して、がんゲノム医療に取り組んでいます。

がんゲノム医療の専門職種連携イメージ

がんゲノム医療連携病院とは

がんゲノム医療連携病院は、がん患者がどこにいても適切ながんゲノム医療を受けられる体制を整えるために、厚生労働大臣によって指定された病院のことです。

この病院は、がんゲノム医療を提供する「がんゲノム医療中核拠点病院」と「がんゲノム医療拠点病院」と連携し、患者に質の高い医療を提供します。

がんゲノム医療では、がんゲノムプロファイリング(がん遺伝子パネル)検査を使用して、がんに関連する遺伝子の情報を解析し、最適な治療法を見つけ出します。この治療方法は、がんの遺伝的な特徴に基づいて個別化された治療を行うことができる点が特徴です

保険診療としてのがんゲノムプロファイリング検査は、がんゲノム医療中核拠点病院、がんゲノム医療拠点病院、そしてがんゲノム医療連携病院のみによって実施可能となっているため、これらの病院が重要な役割を担っています。


がんゲノム医療とがん遺伝子パネル検査について詳細は下記のリンクをご参照ください


C-CAT

がん遺伝子パネル検査について

がん遺伝子パネル検査は、その遺伝子の変異に合う薬があるかどうかを調べる検査です。検査の結果、遺伝子変異が見つかり、 その遺伝子変異に対して効果が期待できる薬がある場合は、保険診療や臨床試験なども含めてその薬の使用を検討します。

がん遺伝子パネル検査のイメージイラスト DNA螺旋構造のイラスト

令和7年9月1日現在、当院では保険収載されている次のがん遺伝子パネル検査が実施可能です。 保険診療のがん遺伝子パネル検査の費用は、56万円(3割負担の場合、約17万円)です。

  • OncoGuide™ NCC オンコパネルシステム
  • FoundationOne® CDx がんゲノムプロファイル
  • FoundationOne® Liquid CDx がんゲノムプロファイル

がん遺伝子パネル検査を希望される方へ

がん遺伝子パネル検査をご希望の場合は、患者さんご自身からの直接のご予約は受け付けておりません。必ず、かかりつけの医療機関(主治医)を通じてご予約をお願いいたします。

対象となる患者さん

  • 標準的な治療法が確立されていない*固形がんの患者さん
  • 標準治療が終了となった(終了が見込まれる方も含む)固形がんの患者さん

など

※ 他にも医学的な判断が必要ですので、ご自身が検査の対象となるかは主治医にご確認ください。

(*固形がん:白血病のような血液のがんではなく、臓器や組織などで塊をつくるがん)


主に扱う対象疾患

固形癌


※小児癌および、原発部位が乳腺または骨軟部の固形癌に対するがん遺伝子パネル検査は現在実施しておりません。(令和7年9月1日現在)

がん遺伝子パネル検査の流れ

※ご提出いただいた検体が検査に適さない場合は、
改めて組織検体の採取をお願いすることがあります。

患者さんからのお問い合せ

がん相談支援センター

電  話 0428(22)3191(代表)

受付時間 月~金曜日 8:30~17:00(祝日、年末年始を除く)

医療関係者の方へ

ご紹介にあたってご留意いただきたいこと

当院ではがん遺伝子パネル検査が実施可能な患者さんは、標準治療がない固形がん患者、または局所進行もしくは転移が認められ標準治療が終了(見込みを含む)した固形がん患者で、 全身状態・臓器機能などから、検査後(検査オーダーから約2か月後)に薬物療法の適応となる可能性が高いと判断した患者です。

がん遺伝子パネル検査は、検査結果が出るまでに4~6週間かかります。そのため、下記に該当する場合は、適応外となる可能性が高いことをご説明ください。


  • PSが3以上である。
  • 3~4回程度の当院への通院が困難である。
  • 生命予後が1~2か月程度である。
  • がん遺伝子パネル検査実施1.5~2か月後に造血機能や臓器機能確保が困難と予想される。

必要な書類等

紹介元の医療機関にて、下記の1から7の書類と、8の腫瘍検体をご用意ください。


1 市立青梅総合医療センター  がんゲノム医療初診FAX予約申込書

PDFマークPDF  PDFマークWord

2 市立青梅総合医療センター  がんゲノム医療初診予約票 

 診療情報提供書(書式自由)

 検査結果のコピー(血液検査、画像検査など)

 臨床情報提供書(エキスパートパネル開催前の臨床情報) PDFマークPDF  PDFマークWord

 臨床情報提供書(エキスパートパネル開催前の薬物療法と有害事象) PDFマークPDF  PDFマークWord

 病理診断書のコピー ※

 病理検体(詳細は「病理検体提出のお願い」をご参照ください) ※

 血液を検体とするがん遺伝子パネル検査を希望する場合は、診療情報提供書にその旨を記載してください。

予約方法

1 「市立青梅総合医療センター がんゲノム医療初診FAX予約申込書」と「診療情報提供書(書式自由)」の2点を医療機関から当院地域医療連携室までFAX送付してください。

宛先:市立青梅総合医療センター 地域医療連携室 FAX:0428-25-1854(連携室直通)

2 当院地域医療連携室で各診療科初診外来の予約をお取りします。

3 外来日決定後、貴院へ「市立青梅総合医療センター がんゲノム医療初診予約票」をお送りします。

4 初診日までに【必要な書類等】の2から8をすべてご準備のうえ、患者さんが来院時に持参してください。


 ※書類や検体に不備がある場合、がん遺伝子パネル検査の開始が遅れることがありますのでご注意ください。

ご予約・お問い合せ

地域医療連携室

電  話 0428(22)3191(代表)

受付時間 月~金曜日 8:30~17:00(祝日、年末年始を除く)

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