市立青梅総合医療センターにおける無痛分娩について
当院では、2025年10月より無痛分娩を開始いたします。
硬膜外麻酔および脊髄くも膜下麻酔を用いた計画分娩となります。
現時点では、経産婦さん(1回以上の経膣分娩の経験のある方)のみを対象としています。
無痛分娩予定日より前に陣痛や破水が生じた場合は原則無痛分娩はできません
合併症や妊娠経過によっては無痛分娩を実施できない場合があります。
分娩誘発当日に分娩にならなかった場合、翌日以降は原則無痛なしの誘発となります。
無痛分娩の流れ
妊娠20週頃の胎児スクリーニング外来の際に無痛分娩を希望することを医師に伝えてください。計画分娩のため、お受けできる数には制限がございます。
助産師より無痛分娩の説明を行います。
妊娠35週頃に術前検査と麻酔科医師の診察を受けていただきます。無痛分娩に関する説明同意書をお渡しします。
妊娠37週以降に内診し、子宮口の開き具合などをみて入院日を決定します。
入院日
午後に内診を行い、必要があれば子宮頸管を拡張する処置を行います。
入院翌日
①朝に内診し、必要があれば子宮頸管を拡張する処置を行います。
②子宮収縮薬を使用し分娩誘発を開始します。
③陣痛が始まり分娩が進行してきたら麻酔科医師が脊髄くも膜下麻酔および硬膜外カテーテル挿入を行います。適宜硬膜外カテーテルから麻酔薬を投与します。麻酔薬の量は妊婦さんの痛みに応じて調節します。
④分娩が終了したら硬膜外カテーテルを抜去します
費用について
分娩費用に追加で約15万円(術前検査や麻酔科受診の費用を含む)
東京都民の方はこの費用のうち10万円が東京都から助成されます。
分娩誘発開始日に分娩にならなかった場合、翌日以降1日あたり5万5千円の費用が加算されます。
東京都の費用助成については東京都福祉局のホームページをご確認ください。
無痛分娩実施体制に関わる情報公開
当院は、平成30年に厚生労働省が無痛分娩の安全な提供体制の構築に向けて作成した「無痛分娩取扱施設のための、『無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言』に基づく自主点検表(令和7年5月版)」の項目を全て満たしております。
無痛分娩の診療実績
2025年9月時点では 1件です。
分娩に関連した急変時の体制
産科、麻酔科、救命救急センターが連携し緊急帝王切開術ならびに母体急変時対応を行っています。
赤ちゃんへの対応は小児科と連携し行います。
危機対応シミュレーション実施歴
超緊急帝王切開シミュレーション 2025年5月12日
ウェブサイトの更新日時:2025年9月10日11時