市立青梅総合医療センターでは,大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療(TAVI)を2024年6月より開始しました.
TAVIはカテーテルを用いて大動脈弁を交換する手術で,従来必要としていた開胸での人工心肺を使用した手術を必要としないため,患者さんはより迅速かつ少ない侵襲で治療を受けることができます.そのため,手術の適応があっても年齢や合併症により手術が困難であるとされていた患者さんに対して治療できるようになります.
これまで西多摩地域にはTAVI実施施設がありませんでしたので,適応となる患者さんは都心に近いTAVI実施施設に紹介させていただいており,患者さん・ご家族には受診や通院にあたっては負担をおかけしておりました.今後は西多摩地区唯一のTAVI実施施設として地域のニーズにお応えできると考えております.
当院では,昨年のハイブリッド手術室完成により,TAVI実施施設申請を開始,今年の5月に実施施設として認定されました.6月10日に第一例,17日に第二例のTAVIが実施されました.
これからもチーム一同一丸となって,患者さんの健康のために質の高い医療を提供していきます.