放射線科で行う検査(核医学(PET/RI)検査)
核医学(PET/RI)検査とは
核医学(PET/RI)検査とは放射性同位元素(RI:Radioisotope)を薬剤として投与し、体内から出る放射線を特殊な機器で測定し診断、治療を行う検査です。(①)
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特定の臓器や病変のある部位を見つけるために、目的とする検査ごとに検査薬が用意されています。放射線の寿命の短い薬剤を少量だけ投与し、排泄物として体外に排泄されるので、放射線被ばくを心配する必要はありません。(②)
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使用する薬剤の種類によって、SPECT-CT装置で検査を行うものと、半導体PET-CT装置で検査を行うものがあります。
心臓を動かす筋肉(心筋)の形やはたらき具合を調べる検査です。心筋の血流の流れ具合を見て虚血性心疾患について調べたり、心筋梗塞後の梗塞した範囲を把握するために行われています。
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脳の各部位における血流状態を画像化し、脳のはたらきを見る検査です。アルツハイマー病に代表される認知症の診断に広く用いられています。
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骨の形には変化が見られない病変や骨折などを映し出すことが出来る検査です。
とくに病変や骨折の部分にとりこまれる薬剤を注射し、悪性腫瘍(主に乳癌、前立腺癌)の骨転移の検出を目的に実施されます。
がん細胞は、正常細胞に比べて多くのブドウ糖を取り込むという性質があります。
PET-CT検査では、ブドウ糖に良く似た放射性医薬品であるFDGを体内に注射し、腫瘍の有無、広がり、転移を見つける検査です。また、PET画像とCT画像を重ね合わせる事で診断の精度向上につながります
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- 検査ごとにそれぞれ前処置の有無、内容が異なりますので、検査説明用紙に記載されている内容を守ってください。前処置が不十分な場合、検査結果に影響が生じる恐れがあります。
- 検査は予約制で検査時間や注射時間も正確に決まっております。説明用紙に記載されている時間に必ずお越しください。使用する薬剤は前日に発注し保管ができません。そのため、ご都合によりキャンセルされる場合は事前に依頼科へご連絡ください。
市立青梅総合医療センター 0428-22-3191(代)
当医療センターでは2019年10月に装置の放射線を検知する部分に「半導体」を用いた半導体PET-CT装置に更新いたしました。従来のPET-CT装置と比較し、より小さいがんを明瞭に描出することが期待できます。注射からご帰宅いただくまでは、3時間程かかります。装置の中で検査を行う時間は30分程度となり、頭~足先まで検査を行います。検査前5時間(心臓PETを除く)の絶食が必須となります。