診療科のご紹介
地域基幹病院小児科の果たすべき役割として3つの柱を掲げて日夜努力を続けています。
1-1)一般外来
平日午前中は事前予約のない当日患者さんの一般小児診療外来を小児科医3~4名で行っております。
午後の診療では、曜日によって予防接種・1ヶ月検診・フォローアップ外来・各専門外来などを実施しております。
午後における他院からのご紹介の患者さんや、一般小児診療をご希望の患者さんは、小児科外来に受診前にご一報いただきますよう、お願いたします。
当番医が順に診療いたしますので、午後は待ち時間が長くなる可能性があります。
1-2)小児専門外来(別枠 外来担当医表参照)
当医療センター常勤医および東京大学病院小児科の非常勤医師によって、以下の小児専門外来を開設しております。
疾患の重篤度や種類によっては、直接専門病院にご紹介する場合があります。
受診をご希望の場合、まずは小児科外来にお電話でお問い合わせください。
小児てんかんの検査(脳波や頭部MRI)・診断・治療や、地域の神経学的な基礎疾患をお持ちの
お子様のフォローアップを中心に診療しております。
また、発達(言葉・運動)の遅れやコミュニケーションの問題などのご相談が可能です。
療育訓練が必要な場合は、当科は小児の訓練は対応していないため、適切な施設にご紹介いたします。
心雑音や不整脈などの症状をお持ちのお子様の検査(心電図、ホルター心電図、胸部レントゲン、心エコー)・診断や、先天性心疾患の術前や術後の定期フォローなどを行います。
カテーテル検査や手術が必要な場合は、都立小児総合医療センターや東京大学病院小児科等にご紹介し、連携診療いたします。
食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などの小児アレルギー疾患に対してプリックテストなどの検査・診断や外来定期フォローを行います。
食物経口負荷試験は日帰り入院で実施します。
低身長の相談や、小児期に発症する糖尿病、甲状腺機能異常症、思春期Ω早発や遅発などの小児の内分泌代謝疾患に対しての検査(採血検査、負荷試験等)・診断および治療・定期フォローを行っています。
必要時には入院にて管理・指導を行います。
急性腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、水腎症などの検査(採血検査、検尿検査、腹部エコー、尿路造影等)・診断、定期フォローを行っています。
小児心身症は、当初はさまざまな訴えから気づかれます。
一般小児科外来にて、器質的な疾患の可能性を否定した上で診断にいたります。
学校の先生やスクールカウンセラーとの連携を依頼したり、主治医が当科で対応可能と判断した場合のみ、当科所属の公認心理士にカウンセリングを依頼しています。
当科での対応では十分ではないと判断した場合には、専門施設にご紹介する場合があります。
1-3)救急外来 (休日および平日17時以降の夜間)
小児科当直医が臨床研修医と共に、病棟業務も兼務しながら24時間365日、毎日途切れることなく小児救急のバトンをつないでいます。
救急車で来院される重篤な疾患(呼吸障害・けいれん重積・重症アレルギーなど)のお子様の対応や、発熱・下痢・嘔吐などの一般救急診療に対応しております。
受診されたお子さんと保護者が、その一晩や週末を安心して過ごせることを目標に診療に当たっております。
よってお子様の状態によっては、あらためて平日日中の小児科外来受診をお願いすることがあります。
2)入院
一般病床14床、新生児病床3床(NICUに準ずる)で運用しております。
一般小児病床(東3病棟)は現在、成人との混合病床となっております。
主な入院対応疾患としては、肺炎・気管支炎・気管支喘息などの呼吸器疾患、尿路感染症、川崎病、熱性けいれん後の経過観察などの急性期疾患への対応や食物アレルギーの経口負荷試験、内分泌疾患の負荷試験や糖
尿病などのコントロール入院などにも対応しております。
なお、小児の外科疾患は病状や年齢・体重によっては当医療センター外科で対応困難な場合もあり、その際は都立小児総合医療センターや、埼玉医科大学病院などに依頼・搬送しております。
新生児病床(西3病棟)では、主に在胎34週以上・出生体重1500g以上の低出生体重児・早期産児や、呼吸障害や哺乳不良等の病的新生児に対応しております。
重症度・疾患によっては、都立小児総合医療センター新生児科等へ依頼・搬送しております。
3)診療実績
4)学会等認定施設
・日本小児科学会専門医制度研修施設
・小児神経専門医研修関連施設
・東京都地域周産期連携病院
5)行政(青梅市)との連携活動
当科医師が分担して対応しております。
・乳児検診(青梅市健康センター)
・市内学校教員へのアレルギー指導
・教育委員会(特別支援教育関連)への出席
・都立青峰学園(特別支援学校)学校医としての活動
・市内乳児院への定期健診
・都立青梅看護学校講師
・青梅市ファミリーサポートセンター育成講座講師
おわりに)
小児科は、地域医療には欠かせない分野であり、社会インフラの一つであると考えております。
これからも、西多摩で唯一の小児科休日全夜間診療病院として、お子さんの体調の診療・相談はもちろんですが、養育されているご家族の状況にも配慮できる小児医療を提供できるように、今後も心がけて参ります。