診療科のご紹介
当科では、眼科疾患一般の診療を行っており、主に白内障、緑内障、糖尿病網膜症、神経眼科等の疾患に対する治療を行っています。
手術に関しては、令和4年度の総手術件数は347件で、そのうち283件が白内障手術です。また、加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、糖尿病黄斑症に対する抗VEGF治療や、霰粒腫や眼窩脂肪ヘルニア等に対する外眼部の手術も行っています。その他の疾患については、緑内障は薬物治療まで、糖尿病網膜症については網膜光凝固術まで対応可能です。網膜硝子体手術は、近隣の大学病院にご紹介しております。
白内障手術は現在、通常通り行っております。入院期間は局所麻酔で1泊2日、全身麻酔で2泊3日となりますが、ほとんどの症例を日帰り手術で行っておりますので、ご理解並びにご協力をお願い申し上げます。
スタッフのご紹介
予約のある患者さん、紹介状をお持ちの患者さんを優先させていただいておりますが、紹介状をお持ちでない新規患者さん・ご予約の無い患者さんの受診も、各日数名可能です(医師指定不可)。
当日受付は、早い時間に受付終了となる場合が多いので、ご注意ください。
治療・検査|当医療センターで扱う主な疾患
白内障
白内障は水晶体が混濁する疾患で、原因は加齢に伴うものが大多数です。視力低下、かすみ目、明るいところでのまぶしさ等の症状が現れ、日常生活に不自由が出てきた場合は手術適応となります。手術は局所麻酔で行い、20~30分程度です。当医療センターで扱う眼内レンズは保険適応の単焦点レンズを使用します。
緑内障
緑内障は眼圧が原因で視神経乳頭が障害され、視野障害が緩徐に進行する疾患です。一般的には視野障害が進行するまで自覚されず、一度障害された視野は回復しないため、健康診断等を利用した早期発見が大切です。視神経障害そのものを治療する方法はなく、眼圧を下げることにより視野障害の進行速度を遅くします。治療の主体は点眼治療で、現在は多くの点眼薬が開発されておりそれらを組み合わせて治療を行います。点眼のみでは眼圧下降が十分でない場合は眼圧を下降させる手術が必要となり、緑内障専門施設にご紹介しております。
糖尿病網膜症
糖尿病を発症して一定年数がたつと眼底に出血、白斑等の変化が出てきます。高血糖状態が持続すると糖尿病網膜症が進行しやすく、網膜新生血管や黄斑浮腫を生じて視力低下の原因となります。糖尿病網膜症が進行するまで自覚症状に乏しい場合が多く、眼科受診が遅れがちになります。健康診断等を活用いただき、高血糖を指摘された場合は眼底検査を受けられることをお勧めします。糖尿病網膜症の発症早期では血糖値を安定させることで進行を抑制できますが、進行した糖尿病網膜症ではレーザー治療の対象となります。網膜表面に増殖膜が形成されたり、硝子体出血で視力が低下した場合は硝子体手術が必要となり、網膜硝子体専門施設にご紹介しております。
令和4年度手術内容