市立青梅総合医療センター

血液内科

診療科のご紹介

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市立青梅総合医療センターの血液内科ホームページにようこそ。当科は患者さんが安心して治療を受けていただけるよう日々努力しています。血液疾患は専門性が高く、血液内科を標榜する病院は多くありません。当医療センターは西多摩地区の血液疾患患者を支える数少ない病院です。

血液内科が診察する病気とは?

血管を流れる血液の中には3種類の血球、すなわち体中に必要な酸素を運ぶ赤血球、細菌やウイルスなどの感染症や癌などの外敵から体を守ってくれる白血球、出血した時に血を止める働きをする血小板が流れています。血球はリンパ節や脾臓などのリンパ組織にもいます。硬い骨の中にはスポンジのようにやわらかい骨髄という組織があり、そこが血球を作り出す産生工場となっています。骨髄で出来上がった血球は血液やリンパ節などに送られます。血液内科が診察する病気はこれら血球の異常です。病気の原因が血球そのものにある場合もあれば、産生工場である骨髄の病気であることも多いです。

赤血球が不足した状態である貧血では、息切れ、めまい、頭痛などの症状が起こります。正常な白血球が少ないと、細菌などの外敵と戦う力が弱くなり、感染症にかかり易く、しばしば熱が出ます。血小板が少ないと血が止まりにくくなります。白血病やリンパ腫は白血球が腫瘍化して増える病気で、検査で白血球数が増えたり、体の表面で大きくなってゆくリンパ節の腫れを触れたりします。血液疾患はこのような症状や血液検査異常で見つかることがあります。

具体的な病気は、よく女性でみられる鉄欠乏性貧血などから、再生不良性貧血、骨髄異形成症候群などの専門的な治療が必要な貧血、血液細胞が腫瘍化(癌化)した白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫などの悪性疾患など広い範囲にわたっており、多くは専門家の診察が必要です。

血液内科疾患の良くみられる症状は、貧血に伴う労作時息切れ、めまい、血が止まりにくい、発熱、感染症を繰り返すなどです。リンパ腺の腫れなども見られます。これらの症状は、血液疾患だけでみられるわけではなく、他の疾患でもしばしば見られます。余裕があれば、かかりつけ医師に相談して、どのような疾患が疑われるか判断してもらうと良いでしょう。

当科では、血液疾患を正確に診断し、その患者に最も的確な治療をお勧めするよう努めています。長い間、血液疾患は難治性のものが多かったのですが、最近は分子標的治療、免疫療法などの進歩により多くの疾患が改善するようになってきました。この流れに乗れるように当医療センターも様々な分子標的治療薬をはじめとする最新薬を使用しています。(残念ながら依然として難治性の疾患もあります。)

スタッフのご紹介

  • 役職
  • 氏名
  • 専門医・認定医等情報
  • 専門領域
  • 部 長
  • 熊谷 隆志
  • 日本内科学会認定内科医・指導医

    日本血液学会認定専門医・指導医・評議員

    日本臨床腫瘍学会暫定指導医

    日本医師会認定産業医

    日本癌学会会員

    日本癌治療学会会員

    米国血液学会会員

    米国癌学会会員

    東京医科歯科大学臨床教授

  • 副部長
  • 岡田 啓五
  • 日本血液学会血液専門医

    日本血液学会血液指導医

    日本内科学会総合内科専門医

    がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

  • 医 員
  • 初澤 紘生
  • 医 員
  • 甲斐 浩史
  • 役職
  • 部 長
  • 氏名
  • 熊谷 隆志
  • 専門医・認定医等情報
  • 日本内科学会認定内科医・指導医

    日本血液学会認定専門医・指導医・評議員

    日本臨床腫瘍学会暫定指導医

    日本医師会認定産業医

    日本癌学会会員

    日本癌治療学会会員

    米国血液学会会員

    米国癌学会会員

    東京医科歯科大学臨床教授

  • 専門領域
  • 役職
  • 副部長
  • 氏名
  • 岡田 啓五
  • 専門医・認定医等情報
  • 日本血液学会血液専門医

    日本血液学会血液指導医

    日本内科学会総合内科専門医

    がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

  • 専門領域
  • 役職
  • 医 員
  • 氏名
  • 初澤 紘生
  • 専門医・認定医等情報
  • 専門領域
  • 役職
  • 医 員
  • 氏名
  • 甲斐 浩史
  • 専門医・認定医等情報
  • 専門領域

血液内科研修を考えている研修医の先生方へ

血液疾患は専門性が高い一方で、全身管理を必要とするため、総合的な臨床能力を身につけることができます。当医療センターは地域の中核である総合病院であり、ほとんどすべての血液疾患みることができます。診断から治療まで一貫して行う科であり、患者さんと真摯に向かい合うことができます。最新の分子生物学、免疫研究などが直接診断や治療に応用されて傾向が強い科です。研究と臨床の垣根が低く、研究成果が直接治療に結び付くことも魅力の一つです。当医療センターでは、この20年間で20人を超える初期研修医が血液内科医になり、国内外において臨床や研究で活躍しています。血液内科に興味がある先生はぜひとも当医療センターでの研修を考えてみてはいかがでしょうか。

(2023.07.27 記載 文責 血液内科 熊谷)

治療・検査

どのような治療をしていますか?

患者の病気の状態に応じて様々な治療を行います。悪性疾患に対しては、何十年も前から使用されている細胞毒性が強い抗癌剤があり、現在まで治療に用いられてきました。現在も一部で使用されています。血液疾患の治療はつらいというイメージをもつ方も多いと思いますが、主にこの従来からある抗癌剤のイメージから来ると思われます。一方で血液疾患治療はこの10年間で大きく進歩しました。従来の抗癌剤と異なり分子生物学を応用した多くの薬剤(例えば白血病に用いる脱メチル化薬、抗BCL2阻害薬、FLT阻害薬、TKI, STAMP阻害薬、多発性骨髄腫に用いるProteosome阻害薬、免疫調整剤、抗体薬、リンパ系腫瘍に対する抗体療法やPD-1阻害薬やBiTEなどの免疫療法など)が次々に開発、臨床応用できるようになり、今後も同じ傾向が続くと考えられます。これらには、効果が強いにもかかわらず、外来で投与可能な経口薬や皮下注薬なども含まれており、今までは入院治療が必要であった疾患が外来でできるという夢のようなことが一部の患者でみられるようになりました。保険医療の範囲ならば当医療センターでほとんどの薬剤を扱うことが可能となっています。

当医療センターでは研究活動も積極的に行っています。白血病の治療薬を中心に多くの他施設共同研究を行っており、国際学会での発表や世界的にインパクトの高い医学誌に発表を行っています。指導医は多くの国際学会誌のReviewerやEditorも勤めています。血液内科は最新の科学研究の成果を臨床に結び付け、結果を出してゆくという特徴が強いため、診察を行う医師は臨床家ではありながら、科学者としての視点を持つことも重要と考えています。

さらに当医療センターでは白血病などの免疫不全の治療をより無菌的な環境で行うために、2023年11月に新稼働する病院にて無菌病棟を設けました。病棟全体が無菌状況であり、さらに無菌度に応じて合計12の準無菌室、無菌室に分かれています。多摩地区でこのような設備を持つ病院は少ないです。

患者全体の数%は造血幹細胞移植を必要とするため、必要時は都立駒込病院、国立がんセンター、東京医科歯科大学、虎の門病院、日赤医療センターなどの移植専門施設と密に連携し、各施設で実施できるようにしています。

当医療センターでは高齢者の患者も多いため、すべての人に積極的な治療を行うわけではありません。強い治療が難しい高齢者などには、体にできる限りやさしい治療を考え、状況に応じて、治療せずに経過観察が最も望ましいと考えることもあります。また、改善が難しい場合は苦痛を取り去ることを中心とした治療に移行することもあります。患者の実生活に合わせた治療の選択が重要であると考えています。

治療方針など知りたいことがあれば、喜んで他施設のセカンドオピニオンのご利用をお勧めしています。患者さんと医師が納得した上での治療が大切と考えるからです。

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