市立青梅総合医療センター

令和5年度 DPCデータによる病院指標

令和5年度 市立青梅総合医療センター 病院指標

令和5年度 市立青梅総合医療センター 医療の質指標

年齢階級別退院患者数


年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 479 139 181 320 510 942 1408 2805 1894 316

病院指標の共通の定義(集計における約束事)および諸注意

・令和5年4月1日から令和6年3月31日の間に退院した患者さんが集計の対象です。ただし、以下の場合は集計から除外しています。
 -1 入院した後、24時間以内に死亡した場合
 -2 当院の精神病棟のみの入院であり、一般病棟に一度も入院していない場合
 -3 自然分娩など、保険診療以外(自費や自賠責保険など)の場合、または保険診療以外が例外的に混在する場合
・年齢は、入院した時点(入院当日)で集計しています。
・ハイフン(‐)であるものは、症例数が10未満のため、記載を省略しています。また、付随する当院のデータも併せて省略しています。
・各指標において「患者用パス」とあるものは、現在、掲載につき検討中です。

この指標の定義

・年齢区分において、例えば「10~」は10歳以上20歳未満を指しています。
・年齢階級「90~」は、入院時点の年齢が90歳以上すべてとなります。

解説

前年度より、新型コロナウイルス感染症の影響が緩和され、当院全体の入院患者数の増加がみられました。
また前年度と同様に、地域の高齢化社会が進み60歳以上の患者の割合が全体の7割に達し、20歳未満の患者の割合は1割を下回りました。
当院への高齢者の医療需要の増加、近年の少子高齢化社会を示唆する結果となりました。
10歳未満の患者の割合は減少傾向にあり、周産期に発生した病態や先天性の疾患によるものが多くみられます。
当院では、新生児の入院に対応及び東京都周産期連携病院として、継続的にリスクのある妊婦の受け入れを行っています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)


呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 117 2.85 2.98 0.00 74.50
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 100 17.07 18.65 6.00 72.44
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 44 10.23 8.33 2.27 75.39
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり 35 2.00 2.03 0.00 58.20
040040xx99060x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし 27 15.07 13.89 0.00 72.19
呼吸器内科では、肺癌や間質性肺炎などの専門的治療を必要とする患者さんが主体となっています。
当院は、西多摩地域では数少ない「肺がん」の診断・治療が可能な病院であり、抗がん剤治療においても外来・入院ともに実施可能な体制を整えています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 134 10.24 8.75 4.48 77.51
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 44 8.11 7.58 2.27 68.50
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 38 11.68 8.95 10.53 72.68
060340xx03x01x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 37 21.35 16.81 13.51 79.08
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2 なし 34 13.24 9.55 20.59 73.56
消化器内科では、胆管・胆道疾患や上下消化管疾患などの入院が主体となっています。
大腸ポリープに対する内視鏡的切除は、現在は日帰りでの実施を主としていますが、患者さんの併存症や術後の出血状態により、入院治療としています。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 267 4.00 4.57 0.00 68.35
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 152 3.47 4.26 0.00 69.38
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 131 2.53 3.05 0.00 71.40
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 108 9.09 11.54 1.85 69.89
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 98 5.56 9.77 4.08 79.38
循環器内科では、虚血性心疾患および不整脈に対し、心臓カテーテル治療を積極的に行っています。
患者さんに対する侵襲性も低いため、予定入院では3~7日程度の比較的短期での治療が可能となっています。
また、緊急入院にも対応できる体制が整っており、緊急での心臓カテーテル検査・治療も行っています。
平均在院日数においても、全国平均よりも短く、効率的な診療を行っていることが分かります。

脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 61 15.66 15.70 49.18 72.95
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 33 18.03 15.57 42.42 76.88
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 28 15.14 7.19 32.14 67.57
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2 なし 15歳以上 17 28.94 16.56 23.53 52.47
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 手術・処置等2 なし - - 6.25 - -
脳神経内科では、特に急性期脳梗塞の患者さんの入院が主体となっています。
脳梗塞においては、連携医療機関と診療計画を共有し活用する「脳卒中地域連携計画書」を導入しています。
また、発症後できるだけ早期にリハビリテーションを開始し、最終的に自宅療養ができるよう、専門病院に転院した上でリハビリテーションを継続することがあります。

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 53 4.77 7.57 1.89 69.85
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 31 10.90 13.81 0.00 67.42
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 25 11.52 11.49 20.00 72.32
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2 なし 22 5.27 4.51 9.09 74.32
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 17 12.12 13.52 23.53 71.82
腎臓内科では、血液透析の準備や導入、およびシャントトラブルなどの入院が主体となっています。
定期的な血液透析については、患者さんの自宅近隣の透析専門クリニックにおいて継続していただくことを基本とし、当院が持つ入院機能との分化をはかっています。
また、表にはあがっていませんが、慢性糸球体腎炎等の検査として、背中からボールペンの芯程度の太さの針を腎臓に挿入し組織を採取する経皮的腎生検法も多く見られます。

内分泌・糖尿病内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 47 11.98 13.99 2.13 67.23
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 27 14.15 13.15 3.70 53.22
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし 21 9.19 10.66 0.00 61.48
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 11 21.73 10.25 18.18 80.64
100202xxxxxx0x その他の副腎皮質機能低下症 定義副傷病 なし 11 6.18 9.10 0.00 67.91
内分泌糖尿病内科では、糖尿病患者さんに対してインスリンの自己注射の指導、栄養指導などの教育を目的とした入院が主体となっています。
また、手術目的の入院の際に、外科系の診療科と連携し、手術前の血糖コントロールを行うこともあります。

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 35 9.40 9.62 0.00 76.00
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 9あり 23 13.87 12.88 0.00 76.39
130030xx97x50x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 19 27.47 29.83 0.00 64.74
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり 18 33.00 36.15 5.56 64.11
130030xx97x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 9あり 15 22.40 30.73 0.00 68.73
血液内科では、悪性リンパ腫や白血病などの血液疾患の患者さんに対して施行される化学療法が主体となっています。
血液疾患に対応できる病院は、西多摩地域では限られているためと思われます。
全国的ではありますが、入院以外にも外来における化学療法の実施が増加してきています。そのことにより、患者さんのQOL(生活の質)が上がっています。

リウマチ科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 79 14.97 14.23 3.80 70.19
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 なし 37 11.22 15.40 8.11 72.38
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし - - 20.03 - -
070560xx97xxxx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術あり - - 34.37 - -
070560xx99x01x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり - - 23.30 - -
リウマチ膠原病科では、全身性エリテマトーデスなどの膠原病、関節リウマチの患者さんを診療しています。
これらの疾患に合併する間質性肺炎、感染症の診療も行っています。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 93 3.62 4.55 1.08 69.03
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 60 14.83 15.12 3.33 74.67
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 43 6.95 9.88 0.00 70.23
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 39 18.74 18.01 2.56 76.38
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 34 5.59 5.98 0.00 66.29
消化器・一般外科では、ここに挙げられている以外にも肝臓・胆のう・胆管・膵臓の悪性疾患に対する規模の大きな手術や乳がん手術・血管手術など非常に幅広い疾患に対応しています。
また、腹腔鏡を使用した手術は、もはや標準的な手術として行っており患者さんのニーズに応えられるよう努めています。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 40 18.43 19.09 62.50 67.78
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 32 22.69 22.61 68.75 74.19
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 18.95 8.38 40.91 68.18
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 19 9.16 9.88 10.53 69.79
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 13.79 11.87 14.29 77.64
脳神経外科では、頭部外傷による疾病に対する手術、慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術など、各種の緊急手術に対応しています。
内因性の脳出血についても緊急手術の対応をしている一方、手術の対象とならない場合の保存的加療(手術をしない治療)にも対応しています。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 56 8.11 9.89 0.00 73.32
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 12.61 9.54 5.56 41.72
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 28.24 - -
040010xx01x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 縦隔悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし - - 8.84 - -
040200xx01x01x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり - - 21.45 - -
呼吸器外科では、肺の手術を中心に行っていることが分かります。
特に肺の悪性腫瘍に対する手術の割合が高く、呼吸器内科と緊密に連携をとり、術後のフォローをしています。
また、気胸に対する手術の入院も行っています。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 なし 31 7.94 10.42 3.23 79.97
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 17 15.53 21.52 0.00 72.24
050163xx97x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 15 2.80 7.19 0.00 77.73
050161xx97x1xx 大動脈解離 その他の手術あり 手術・処置等2 1あり 13 22.92 28.09 53.85 62.31
050050xx0111xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 1,2あり 手術・処置等2 1あり 12 17.75 26.66 0.00 69.50
心臓血管外科では、循環器内科と連携し、カテーテル治療や内科的治療が不適、または困難な患者さんに対して、心臓大血管手術を行っています。
術後のフォローについても循環器内科と連携し、患者さんが安心して治療を受けられる環境となっています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 97 22.06 25.50 74.23 77.69
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 59 3.32 4.76 1.69 52.76
070343xx01x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2 1あり 26 22.46 26.03 19.23 75.50
070343xx97x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2 1あり 22 22.59 20.52 18.18 73.32
160690xx01xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 脊椎、骨盤脱臼観血的手術等 19 33.32 31.02 42.11 75.74
整形外科では、大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭挿入術をはじめ、脊椎管狭窄症に対する手術、また前腕の骨折に対する手術なども多く行っています。
大腿骨頚部骨折においては、連携医療機関と診療計画を共有し活用する「大腿骨地域連携計画書」を導入しています。
また、リハビリテーションを積極的に進め、患者さんが早期退院できるよう努めています。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 53 9.00 9.34 0.00 33.40
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 52 5.77 5.93 0.00 45.35
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 48 5.83 6.00 0.00 49.25
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 47 9.85 10.10 0.00 58.32
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし 40 2.30 2.96 0.00 44.63
産婦人科では、ここには挙げられない自然分娩を含め、妊産婦さんを多く受け入れしています。
分娩停止による帝王切開や吸引分娩、切迫早産などの緊急入院にも対応しています。
また産前産後のサポートも充実しています。
子宮筋腫や卵巣のう腫などの良性腫瘍、子宮体がんなどの悪性腫瘍においても幅広く対応しています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 95 4.48 5.22 5.26 62.54
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 94 6.33 6.85 2.13 74.76
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 36 6.64 7.75 0.00 71.53
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 28 5.07 9.06 3.57 74.46
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし 26 3.46 7.08 0.00 61.58
泌尿器科では、膀胱がん、前立腺がん、腎がんなどの悪性腫瘍に対しての手術や前立腺肥大症に対する手術や尿管や腎臓の結石除去について多くの症例があります。
また前立腺がんが疑われる患者さんの前立腺生検なども行っています。
近年は腹腔鏡を使用した手術についても十分な体制を整えています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 53 8.00 6.07 0.00 0.00
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2 なし 37 2.59 3.56 0.00 2.05
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 35 11.86 11.01 0.00 0.00
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 33 4.18 6.37 0.00 3.58
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 26 1.00 2.12 3.85 4.38
小児科では、産婦人科と緊密に連携し、当院で出産された低出生体重児や早産児に対して十分な体制を整えています。
発熱に伴ってけいれんを引き起こした患者さん、また川崎病・急性気管支炎・てんかん・喘息など小児期の幅広い疾患についても受け入れをしています。
西多摩地域で休日・夜間帯に入院できる病院として、緊急入院にも対応しています。
また、食物アレルギーの日帰り検査入院も多くみられます。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 12 2.17 2.54 8.33 75.83
160250xxxx0xxx 眼損傷 手術・処置等1 なし - - 4.75 - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
眼科では、主に白内障に対する診察を行っています。
また、白内障の手術を主に行っており多くは日帰り手術(外来)で実施していますが、患者さんの状態に応じて入院での白内障手術も行っています。

耳鼻いんこう科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 27 4.74 6.02 0.00 60.78
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1 なし 25 6.24 7.94 0.00 57.28
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 23 5.13 6.74 0.00 57.78
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 17 6.41 7.53 0.00 13.76
130030xx97x00x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 3.35 7.93 0.00 70.24
耳鼻咽喉科・頭頸部外科では、慢性副鼻腔炎に対して内視鏡下副鼻腔炎手術を行う患者さんや習慣性扁桃炎に対しての扁桃摘出術を行う患者さん、また甲状腺がんに対して手術を行う患者さんが主体となっています。
また頭頸部がんに対して化学療法と放射線療法の併用や、悪性リンパ腫の診断にも積極的に対応しています。

救急科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 48 2.10 3.62 0.00 38.50
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2 なし - - 2.86 - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし - - 20.60 - -
160450xx99x10x 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2 あり 定義副傷病 なし - - 10.81 - -
161020xxxxx00x 体温異常 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 6.60 - -
当院の救急科は西多摩二次医療圏(青梅市、羽村市、福生市、あきる野市、奥多摩町、瑞穂町、日の出町)唯一の救急救命センターです。
また救急外来から緊急入院する場合に専門の診療科に橋渡しをすることも役割のひとつとなっています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数


初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 29 14 16 19 20 15 1 8,7,6
大腸癌 24 37 45 32 38 26 1 8
乳癌 28 14 - - - - 1 8
肺癌 35 19 22 141 128 78 1 8,7
肝癌 - - - - - 22 1 8,7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

この指標の定義

・延患者数で集計しています。そのため、期間中に同じ患者さんが同じがんで入退院を繰り返しするとき、退院した回数分の集計がされています。
・検査入院を含め、病期分類が確定前に退院するときは【不明】の集計となります。

解説

・胃癌は、【Ⅰ期】で内視鏡的切除の適応となること、また【Ⅳ期】は化学療法による入退院を繰り返すことから、【Ⅱ期】、【Ⅲ期】と比較して高い数値となっています。
・大腸癌は、[Ⅳ期]でも、大腸に存在するがん(原発巣)と転移しているがん(転移巣)の両方を切除できる場合は、手術の方針となるため、比較的高い数値となっています。
・乳癌は、当院の入院治療の主体が外科手術適応の患者さんであることから、【Ⅰ期】、【Ⅱ期】が多い結果となりました。
・肺癌は、治療開始の時点で遠隔転移の割合が高いこと、また化学療法の入退院を繰り返すことなどから、【Ⅳ期】が突出して多い数値となっており、【再発】の割合も高い結果となりました。
なお、【不明】の割合が高いのは、肺組織を一部採取する検査入院が多いためと考えられます。
・肝癌は当院では抗がん剤を動脈から注入する治療が多く、この治療は【Ⅱ期】に適応があることから、通常ですと【Ⅱ期】の割合が高いですが、新型コロナウイルスの影響で患者数が減少し、全てのステージで10件未満となりました。また、【不明】の割合が高いのは、肝癌は他のがんと比べても比較的再発しやすいがんです。集計上【再発】は【不明】に分類されてしまうためだと考えられます。

当院は、「地域がん診療連携拠点病院」として様々ながんの治療を積極的に行っており、手術だけでなく、化学療法や放射線治療も行っています。
また緩和ケアについても、専任の医師、看護師およびケースワーカー等の多職種で構成されたチームが中心となり、悪性疾患と告知されたときから始まる「全人的な」サポートを行っています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等


患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 10 8.00 50.90
中等症 114 18.45 76.68
重症 29 19.17 84.41
超重症 11 14.18 84.45
不明 - - -

この指標の定義

・成人(20歳以上)の患者さんが集計の対象です。
・「市中肺炎」とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を指し、入院後48時間以降に新たに出現する「院内肺炎」とは区別されます。
・重症度は、日本呼吸器学会による「市中肺炎ガイドライン」の重症度システム(A-DROP)に基づき分類しています。
 A-DROPとは、
  1 Age(年齢):男性70歳以上、女性75歳以上
  2 Dehydration(脱水):BUN 21mg/dL以上または脱水あり
  3 Respiration(呼吸):SpO2<=90%(PaO2 60Torr 以下)
  4 Orientation(見当識):意識障害あり
  5 Pressure(血圧):収縮期血圧90 mmHg以下
の頭文字を取ったもので、これら5つの因子をそれぞれ評価し、判定します。
なお、因子に1つでも不明があると、重症度は「不明」の集計となります。

解説

当院では、中等症の患者さんが最も多く、平均年齢は76.6歳となっています。
また、重症度が高くなるに伴い、患者さんの平均年齢も上昇しています。
成人の市中肺炎は、高齢になるほど重症化しやすく、持病のある方は症状も重くなる傾向があるため、諸症状(咳、痰、胸痛、呼吸困難など)が現れたときには、早めに医療機関を受診することをお勧めします。
なお、新型コロナウイルスは昨年5月に第5類感染症へ移行され多少緩和はされていますが、当院では今後も予防対策としてマスクを着用し、手洗い・手指消毒を徹底し、肺炎につながるウイルスなどの感染を防ぐことを徹底していきます。

脳梗塞の患者数等


発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 213 20.73 75.53 50.88
その他 15 16.80 78.47 2.63

この指標の定義

・脳梗塞に関連するICD-10で退院した患者さんが集計対象です。
・ICD-10とは『国際疾病分類・第10回修正版』であり、死亡や疾病のデータの体系的な分析・解釈および比較を行うためにWHO(世界保健機関)により1990年に採択された国際基準です。
・この集計では、ICD-10(2013年版)を使用しています。

解説

脳梗塞は、高齢になるほど発症しやすく、平均年齢は75歳以上となっています。
脳梗塞とは、脳の血管が詰まったり、何らかの原因で脳の血のめぐりが正常の5分の1から10分の1程度に低下し、その結果、脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥った状態のまま、ある程度の時間が経過した結果、その部位の脳組織が壊死(梗塞)してしまったものをいいます。
脳梗塞は、発症からどれだけ迅速に治療およびリハビリテーションを開始できるかにより、その後の日常生活動作(ADL)に影響を及ぼします。当院での治療後は、重症度に応じて自宅退院、回復期リハビリテーション専門病院への転院へ移行などとなり、その際は地域の関連施設と連携・調整を図っています。
一過性脳虚血発作は、脳に行く血液の流れが一過性に悪くなり、運動麻痺や感覚障害などの症状が現れるものの、24時間以内、多くは数分以内にその症状が完全に消失するものをいいます。そのため、入院期間は脳梗塞と比べて短いものですが、脳梗塞の前触れ・危険信号として非常に重要です。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 155 1.45 13.39 6.45 77.47
K654 内視鏡的消化管止血術 等 36 0.83 10.97 8.33 73.00
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 等 30 0.33 5.90 0.00 75.73
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 等 26 0.81 1.96 0.00 69.00
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う) 等 26 3.42 5.96 0.00 79.38
手術数1位は閉塞性黄疸に対する内視鏡手術、手術数4位は大腸にあるポリープを内視鏡的に切除する手術となっています。
現在、このポリープ切除の大部分が日帰り(外来)で実施しています。
手術数3位は、手術数2位と同様に胃、十二指腸にあるポリープを内視鏡的に切除する手術となっています。
また消化管出血症例は近年多くが抗血栓療法を行っている高齢者のため、回復には時間がかかる傾向にあります。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 等 217 0.87 2.15 0.00 69.04
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 等 130 2.32 3.45 1.54 70.76
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 等 93 0.01 9.06 2.15 69.29
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 等 53 1.06 2.40 0.00 65.32
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 等 37 0.00 7.81 5.41 70.51
循環器内科では、不整脈や虚血性心疾患(急性心筋梗塞や狭心症など)に対するカテーテル治療、またペースメーカーの植込みを主に行っています。
特に不整脈のカテーテル治療の分野では、西多摩医療圏での当院の手術数は非常に多くなっています。
また予定、緊急を問わず、カテーテル治療・手術を行う体制を十分に確保しています。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 等 65 4.74 7.12 10.77 71.03
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 等 27 2.63 8.67 14.81 73.93
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) 等 - - - - -
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
K6121ロ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(静脈転位を伴う) 等 - - - - -
腎臓内科の入院では、慢性腎不全に対する治療が大半を占めているため、手術数1位・2位・3位は血液透析に使用する内シャントに関連する手術となりました。
また、症例数が10未満ではありますが、血液透析に使用する内シャント造設(シャントとは血液が本来通るべき血管と別のルートを流れる状態。その状態を手術で造ることをいう)が困難な患者さんに実施する「上腕動脈表在化法」が手術数4位となりました。

外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 88 1.23 1.33 1.14 69.43
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 81 1.10 3.75 0.00 67.84
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 74 4.77 11.41 2.70 73.95
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 等 24 1.29 4.46 0.00 70.25
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの 等 21 0.81 5.76 0.00 48.33
手術数2位・3位・5位は腹腔鏡手術であり、腹腔鏡手術を日常的に行っていることがお分かりいただけると思います。
手術数1位は、鼠径ヘルニアの手術でした。
鼠径ヘルニアについては、原則として3泊4日入院となっていますが、術後の状態によっては手術翌日退院も可能としています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 30 0.63 11.23 16.67 77.73
K178-4 経皮的脳血栓回収術 20 0.75 24.95 90.00 79.85
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 13 4.31 7.46 7.69 70.92
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの 12 0.92 21.75 91.67 60.08
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 等 11 11.45 16.36 27.27 70.18
脳神経外科では、脳出血や脳腫瘍に対する開頭手術、脳梗塞に対する経皮的血栓回収術や内頚動脈狭窄症に対するステント留置術といったカテーテル手術の両方を積極的に行っています。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 等 32 1.53 6.25 0.00 72.22
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 等 20 8.95 4.00 5.00 45.60
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 等 13 1.08 4.46 0.00 74.85
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除 等 11 1.00 6.09 0.00 78.18
K5132 胸腔鏡下肺切除術 部分切除 等 - - - - -
呼吸器外科の手術は胸腔鏡を使用した肺がん手術となっています。また、患者さんの肺がんの状態などから手術方法を決定していきます。
手術数2位・5位は、主に気胸に対する胸腔鏡を用いた手術です。なお、自然気胸は若年層の男性が発症しやすい疾患です。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 等 25 1.00 6.04 4.00 80.36
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの) 2吻合以上のもの 等 24 9.04 14.63 8.33 70.58
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 16 0.44 2.19 0.00 76.75
K5551 弁置換術 1弁のもの 等 12 6.42 13.42 0.00 72.42
K5602 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 弓部大動脈 - - - - -
心臓血管外科では、カテーテル治療や内科的治療が困難な患者さんに手術を行っています。
対象となる疾患は「狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患に対する手術」、「大動脈弁・僧帽弁・三尖弁などの弁膜症に対する手術」、「胸部大動脈瘤や解離に対する大動脈手術」とバランスよく行っており、地域の基幹病院として当院で治療を完結できる体制をとっています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 等 81 1.12 5.78 9.88 59.96
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 等 69 2.28 15.14 59.42 73.86
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 等 43 3.49 19.51 74.42 79.58
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方椎体固定 等 37 3.38 18.16 16.22 71.51
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定 等 35 8.34 25.49 37.14 74.74
高齢の方が自宅などで転倒し、大腿骨や股関節の骨折をされることから、その部位への手術の実施が多くなっています。
脊椎・脊髄疾患にも対応しており、一般的な流れとしては、手術の適応を判断する検査入院を行い、結果を踏まえて十分に説明を行ったうえで、患者さんに手術を希望されるかの判断をしてもらっています。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 等 74 0.99 3.99 0.00 46.69
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 等 58 0.90 3.97 0.00 48.71
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 等 54 1.22 6.96 0.00 33.80
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 等 42 2.07 7.57 0.00 31.57
K867 子宮頸部(腟部)切除術 40 0.20 1.10 0.00 44.63
手術数2位の子宮附属器腫瘍摘出手術(腹腔鏡)は、卵巣などの良性腫瘍の手術となります。
帝王切開術については、やむを得ず緊急に行うもの・予定して行うもの、この2つに大別することができ、手術数3位の選択的帝王切開は、主に前回出産時に帝王切開を行った妊婦さんに対する症例が多くを占めています。
また妊婦健診などで正常分娩が困難であると予めわかっている場合などにも行われます。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 等 97 1.38 2.29 5.15 62.91
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの 等 82 1.10 4.22 2.44 74.63
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 55 0.31 3.20 1.82 65.85
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの 等 35 1.09 4.40 0.00 71.69
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 25 1.56 4.84 0.00 67.88
尿管結石・腎結石は水腎症を引き起こすことも多く、手術数1位と3位の手術を同時に行う患者さんが多い手術です。
膀胱がんは膀胱内の局所再発率が高く、また早期発見で浸潤性ではないことが多いため、手術数2位の手術が多く行われます。
手術数5位にあげられた腹腔鏡手術は年々増加しており、当院では、泌尿器科におけるほぼすべての臓器に腹腔鏡手術を行っています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 等 11 0.18 1.00 0.00 77.18
K2822 水晶体再建術 眼内レンズを挿入しない場合 - - - - -
K207 瞼縁縫合術(瞼板縫合術を含む) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
眼科では、患者さんの状態を診て白内障手術を行っています。
入院においては主に1泊2日の入院計画を導入しています。

耳鼻いんこう科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 等 33 0.91 4.48 0.00 22.21
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 等 19 1.00 2.84 0.00 66.26
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) 等 18 1.00 3.94 0.00 57.44
K6262 リンパ節摘出術 長径3センチメートル以上 等 15 0.73 1.93 0.00 71.93
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除)(頸部外側区域郭清を伴わない) 等 13 0.85 4.38 0.00 57.15
耳鼻咽喉科・頭頸部外科における手術数1位の口蓋扁桃手術は習慣性扁桃炎に対しての手術であり、積極的に行っていることが分かります。
手術数2位の内視鏡下鼻・副鼻腔手術は慢性副鼻腔炎の手術です。
また、悪性リンパ腫が疑われる患者さんの頚部リンパ節生検や甲状腺の悪性腫瘍に対する手術も行っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 40 0.44
異なる 21 0.23
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 20 0.22
異なる - -

この指標の定義

・DPCの6桁がそれぞれのコードで退院した患者さんが集計対象となります。
・入院契機が「同一」とあるものは、入院する理由となった傷病名と退院時の傷病名が原則として同一であるもの、「異なる」とあるものは、入院する理由となった傷病名と退院時の傷病名が異なるものを指します。

・「播種性血管内凝固症候群(DIC)」は、基礎疾患の存在下に全身性持続性の著しい凝固活性化をきたし、細小血管内に微小血栓が多発して臓器不全、出血傾向の見られる重篤な病態です。
・「敗血症」は、肺炎や腎盂腎炎など生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。
・「その他の真菌感染症」は、酵母やカビなどが肺や皮膚から感染し、臓器感染に至っても日和見感染の色彩が強いこと、診断が困難であることなどから、致命率が高い病態です。
・「手術・処置等の合併症」は、病院での治療後に、それらの行為が原因となって起こることがある病気です。たとえば、胃の手術を行った後に腸閉塞や出血を起こすことなどが該当します。

解説

「播種性血管内凝固症候群」は症例数が10件未満となっています。
「敗血症」は全体で0.67%となっています。
そのうち入院契機と「同一」のものが0.44%となっており、入院時から重篤な全身症状の患者さんを受け入れていることがわかります。診療科の偏りなどは特に見られません。
「手術・処置等の合併症」が全体で0.22%となっています。
なお、この「手術・処置等の合併症」に含まれるものは多岐にわたるため、以下にICD-10コード、名称、件数など詳細に示すのでご参照ください。
T810・手術、処置等に合併する出血
 後出血・・・4件
T813・処置の合併症
 手術創離開・・・1件
T814・手術、処置等の合併症
 術後膿瘍・・・1件
 手術創部膿瘍・・・1件
 術後腹腔内膿瘍・・・3件
T827・心臓、血管の挿入物等の感染症
 中心静脈カテーテル感染症・・・6件
T857・その他の体内挿入物の感染症
 CAPD出口部感染…1件
 CAPD腹膜炎・・・2件
 CAPDカテーテルトンネル感染…2件
 VAシャント感染症・・・1件
T881・予防接種に続発するその他の合併症
 予防接種後発熱・・・1件
T886・薬剤の有害作用によるアナフィラキシーショック
 造影剤ショック・・・1件

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1411 1267 89.79

この指標の定義

・集計値は次の式で算出した値です。
(分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数/肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数)×100

【分母で使用する値の抽出方法】
・令和5年4月1日から令和6年3月31日までの退院患者であり、一般病棟に1回以上入院した患者を集計対象としています。ただし、入院後24時間以内に死亡した患者、生後1週間以内に死亡した新生児、入院時年齢が15歳未満の患者は集計対象外としています。
・このうち、EFファイルのレセプト電算コードを参照し、危険因子の手術リスト(※1)に該当する手術名がある患者で絞り込んだ患者数を分母としています。
※1・・・【「病院情報の公表」に関する資料】
2024年8月8日版
別表≪個別項目≫医療の質指標で用いる該当レセ電算コード等一覧
「別表1 肺血栓塞栓症のリスクレベル「中」以上の手術リスト」

【分子で使用する値の抽出方法】
・分母のうち、入院EFファイルを参照し、当該入院期間中に、以下の(ア)か(イ)のいずれかに該当する患者を抽出し分子としています。
(ア)肺血栓塞栓症予防管理料の算定があった患者
(イ)抗凝固療法が行われた患者

解説

肺血栓塞栓症は、血栓の大きさや血流障害の具合によって軽症~重症に区分されます。
血栓によって太い血管が閉塞し重篤な状態になる場合、肺からの血流が途絶え、酸素が取り込めなくなり、ショック状態から死に至ることもあります。
当院では、予防対策として血流を促すための弾性ストッキングの着用、間歇的空気圧迫装置(フットポンプと呼ばれ、足部や下腿を圧迫することで下肢の静脈血の流れを良くする装置)の使用、抗凝固療法等を行うことがあります。
なお、予防薬に関しては、「肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン」に則り、肺血栓塞栓症の発症リスクレベルが「中」「高」の手術を施行した患者が対象となります。

血液培養2セット実施率

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
2840 2083 73.35

この指標の定義

・集計値は次の式で算出した値です。
(血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数/血液培養オーダー日数)×100

【分母で使用する値の抽出方法】
・EFファイルを参照し、令和5年4月1日から令和6年3月31日に、細菌培養同定検査(血液)を実施した患者を対象としています。
このうち、上記の血液培養オーダーが、1患者1日毎に実施された日数を集計し、分母としています。

【分子で使用する値の抽出方法】
・血液培養の実施回数が1日2回以上の日数を合計したものを分子としています。

解説

血液培養検査は、感染症が疑われる場合に血液中の細菌や真菌などの病原体を検出するための重要な検査です。
近年、診断精度を高めるために採血は異なる部位から2セット以上行うことが推奨されています。
2セット採取することにより、検出精度が上がり、検出菌が起炎菌なのか、皮膚の常在菌などによる汚染なのかを判断することが可能となります。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
1072 905 84.42

この指標の定義

・集計値は次の式で算出した値です。
(分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数
広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数)×100

【分母で使用する値の抽出方法】
・令和5年4月1日から令和6年3月31日までの退院患者であり、一般病棟に1回以上入院した患者を集計対象としています。ただし、入院後24時間以内に死亡した患者、生後1週間以内に死亡した新生児は集計対象外としています。
・このうち、EFファイルを参照し、令和5年4月1日から令和6年3月31日において、広域スペクトルの抗菌薬が投与された患者を抽出したものを分母としています。

【分子で使用する値の抽出方法】
・分母のうち、当該入院日~抗菌薬投与日までの期間に細菌培養同定検査の算定があった患者を抽出し、分子としています。

解説

広域スペクトル抗菌薬は多くの種類の細菌に作用するため、原因菌の判断がしにくい初期段階では有効ですが、過度な使用は耐性菌を発生させてしまうリスクがあります。
そのため、細菌培養検査を行い、最も効果のある抗菌薬を探すことが必要不可欠です。
当院では、病院感染対策委員会に多職種で構成する感染対策チームを組織し、抗菌薬の適切な使用を推進しています。

更新履歴

2024/9/30
令和5年度 市立青梅総合医療センター 病院指標 公開
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