診療科のご紹介
はじめに
当科では一般的な耳鼻科疾患だけではなく、頭頚部外科の疾患にも対応しています。「耳鼻咽喉科」は、名前のとおり耳・鼻・のどの疾患をみる診療科です。難聴、中耳炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、扁桃炎などが主な対象です。また、「頭頚部外科」は耳鼻咽喉科の中でも特に「腫瘍」を扱う場合に使用する名称です。舌癌、下咽頭癌、喉頭癌など「くち」から「のど」にできた悪性腫瘍や甲状腺、耳下腺、顎下腺などの「頸部」にできた腫瘍も当科で対応しています。心配があれば当科でご相談ください。
※当科外来は周辺に耳鼻咽喉科医院が不足していることから予約外の方も可能な限りお受けしております。 しかしながらご予約いただいている患者さんから優先的に拝見いたしますので当日予約外で受診された場合には待ち時間が長くなる場合があります。 出来るだけ、かかりつけ医を通して事前予約をしていただきますようお願い致します。 外来の混雑に伴いご希望の日程での予約や当日予約外での受診をお受けできないことがございます。なお、当日午前受診枠が終了してしまった場合も緊急に治療が必要な方は適宜対応させていただいております。
医療設備
耳鼻咽喉科用内視鏡(NBI機能付き電子スコープなど)、CT、MRI、頸部/甲状腺超音波検査(耳鼻咽喉科・頭頸部外科医施行)、超音波ガイド下穿刺吸引細胞診、PET-CT、嚥下機能評価(嚥下内視鏡、嚥下造影)、手術用ナビゲーションシステム、術中神経刺激モニター(顔面神経、反回神経)、純音聴力検査、語音聴力検査、インピーダンスオージオメトリー(ティンパノメトリー、耳小骨筋反射)、聴性脳幹反応検査ABR、歪成分耳音響放射検査DPOAE、電気眼振検査ENG、耳管機能検査(音響法)
スタッフのご紹介
- 部 長
- 得丸 貴夫
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●日本耳鼻咽喉科学会認定専門医・指導医
●日本頭頚部外科学会頭頚部がん専門医・指導医
●臨床研修指導医
- 頭頚部がん治療
- 専門医・認定医等情報
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●日本耳鼻咽喉科学会認定専門医・指導医
●日本頭頚部外科学会頭頚部がん専門医・指導医
●臨床研修指導医
治療・検査
耳鼻咽喉科・頭頸部外科の扱う主な疾患
現在当科で取り扱っている主な疾患について簡単にご紹介いたします。大学病院のような非常に特殊な治療法は出来ないこともありますが、一般耳鼻咽喉科疾患から頭頸部腫瘍まで当医療センターで全て対応できるように心がけております。
(1)耳疾患
①慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎、②突発性難聴難聴(高気圧酸素療法は現在行っておりません)、③顔面神経麻痺・ラムゼイハント症候群(顔面神経減荷手術も対応いたします)、④小児難聴 など
(2)鼻疾患
①慢性副鼻腔炎、②アレルギー性鼻炎、③鼻骨骨折・顔面骨骨折、④鼻出血 など
(3)咽頭喉頭疾患
①扁桃炎、②扁桃周囲膿瘍・頚部膿瘍、③急性喉頭蓋炎、④声帯ポリープ など
(4)頭頸部良性腫瘍
①甲状腺良性腫瘍、副甲状腺腫瘍、②唾液線良性腫瘍(耳下腺腫瘍・顎下腺腫瘍) など
(5)頭頸部悪性腫瘍
①口腔癌(舌癌など)、②咽頭癌(上咽頭・中咽頭・下咽頭)、③喉頭癌、④甲状腺癌、⑤上顎洞癌 など
- 患者さんの状況をみて適宜がん専門施設と連携して治療を行っていきます。
- 遊離もしくは有茎皮弁による頭頸部癌切除後の一期的再建術後当医療センターでは現在対応していません。
- 放射線治療は可能ですが、IMRTは行っておりません。
- 入院および外来での化学療法は対応可能です。
- 甲状腺癌に対して術後放射性ヨード治療を行う場合は、他院にお願いをしております。